『カレンダー』今日は父の『誕生日』でもある。

このまま死んじまおうかな。
天も地も同化して
自分の体しか分からないような海上の闇。
まだまだ冷たい波にさまよった命。
色々な命。
今さっきの出来事。
理解出来ないついさっきのいくつもの。。

夜は闇だけど
今日も地球儀に朝日が昇る。
毎日周り、毎日昇る。

何度その光に生きようとしたんだろうね。
何度その陰に沈もうとしたんだろうね。
終わりにしようと思うと
太陽が昇る。

寂しくねーかー。大丈夫かー。
悲しい気持ちになる人もいるから
絶対とは言えないんだけど
想っててあげたい。

流された家の屋根の上。
さっきまで一緒に怯えた妻の姿は無い。
そのままひとりぼっちであの海を漂流し
津波から生還した方の
ドラマを見ていた。

今日で311から10年。
ようやく話せるようになった方。
全然まだまだ無理な方。



3月3日のひな祭り
神社のお勤めの帰りは
まだまだ歩きたい気分で
図書館へ向かった。
お目当ては図書館が手放した
リサイクル本のコーナー。

館内に着くと目の前に
とても大きな大漁旗が飛び込んできた。

下へ降りて近づいてみる。
気仙沼で今、生きる人々を撮った
写真展だった。

『KESENNMA FISHERMAN CALENDER
気仙沼漁師カレンダー 2021写真展』



久しぶりに
大きな大きな景色を見た。

久しぶりに
仕事の顔を見た。

久しぶりに
日本海(うみ)を見た。

キラキラ。

掲げられた3つの大漁旗。
揺れてる。
エアコンの風でも
海上と変わらずな誇らしさ。
今日はやさしい風が吹いていて欲しい。

魚。
美味しくて、
大好きです。
海も好きです。
目黒の秋刀魚祭り。
それだけじゃない。
たくさんありがとうございます。

日本の魚。
ずーっと食べれると良いな。
世界中でお魚食べれると良いな。

わたしの出身地は新潟。
海と暮らすのは難しいけど
海は好きです。
思い出もたくさん。

目黒区は
秋になれば…みんなアレ。
食卓の笑顔。
秋刀魚祭り。

気仙沼の秋刀魚漁。
きっと絆。

多分その繋がりで開催されたこの写真展。
今はわたしは目黒区に住んでいるので
たまたまいつもの図書館まで歩いてみたら
たまたま見れた写真展だけど
すごく久しぶりな感情にたくさん出会えて
とっても清々しくなった。
感動した。

一生懸命向き合い
漁師たちに負けない熱量の写真。
ネットには無い溢れる実感。

キラキラ。

暮らしを通した時間が
随分進んでしまった気がした。
波のように止まらない時間。

こんなに美しい
可視化されたナニカの証が
ひっそりすぎて
悔しくてblogにした。

読んでくださってありがとう🙏🏻

この町で死にたい(生きたい)って
その真っ直ぐな愛は
理解できるって思った。

日本海(うみ)の民。
海を知る人たち。
日常において頻繁では無いかもしれない。
けど、細胞のどこかに
この人達の脈も流れている。

しごと。
向き合うから分かる大切なこと。
海底探査が進んでも
まだまだ気付ける事は
そこで暮らす人達の中にあるだろう。


どうか、
徐々にでも
もっともっとたくさん
海の話を聞かせて欲しい。


ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
さまようことなく、
寂しがることもなく、
どこかで見ていて下さいますように。


がんばっぺ。
(今年はそんな感じです。)

そしてお父さん『誕生日』おめでとう🍣

🌊.。.:*・゚🙏🏻・*:.。 。.:🌊


カメラマンさんの回想のような
飾らない文面も素敵だった。

このブログに訪れてくれた方が
ご自分のタイミングで
思いあえますように。
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