2ndサンプル用の資材と歩く1日

WA装研究所ももたす『バッグデザイン 』
前職の経験からバッグのデザインや生産をまるっと依頼される事もある。和をテーマにされた方に限っているので、今までに無いチャレンジも多いが、自身の研究所にとってもフィードバックが多くありがたい🙏

けれどもコロナの影響力に易々と負け
このバッグの製作は
トンと止まったままだった。

それが再び動きだした。
目標は2ndサンプルの完成。
ご依頼者様、職人様、私。
今バトンは私にあった。
これ以上、寝かせられないと同時に
これ以上、ひらめかない気がして焦っていた。

でも、何とか。変更の案がまとまった。
ここ数週間のフル回転に吉を願う。

微調整では無く
2ndは正面のデザインに
ガラリと変化を加えたので
仕上がりがドキドキ。
1stサンプルを待つ時と同じレベルのドキドキ。

3月半ばには一旦完成予定。
ご依頼者様のご意向で
全貌はまだお見せできませんが、
いつか見て欲しい日が来るはずです。


朝から資材を持ち歩いて
他の用をすまし
直接職人様の元へ持ち込む🚶‍♀️
なんて事もある💁🏻‍♀️

丸巻きの生地と電車に乗るのは何度目だろう。

本日、日中は神社の清掃⛩当番だった。
この仕事も素晴らくて捨てられない。
夜分にはなったがソレが終わり次第、
棒(生地)とパーツとワクワクを運んだ。
忙しい。

幸いの曇り空で花粉飛散からは
大分逃れられた。

ここで頑張っちゃえば
週末は少し心身の休息がとれる。

出来る限りバトンは丁寧に渡していく。

実はおじいちゃん職人様の奥さまが
認知症を患わせ始めたと聞き
気がかりが絶えない。

介護は本当に心身を疲弊させると聞く。
特に家事に慣れない男性が
奥様を見るとなると…。
わたしには関係ない事とは思うが
職人の集大成にもなり得る時間帯突入に
このバッグがバランスをとって
自宅で縫えるようになれば…
と思うと他人事とも割り切りにくいのだ。

妻の介護と自分の手仕事。
大変な時もあるかも知れないけど、
この両輪が少しでも
日々の豊かさを
ささやかに担ってくれたなら
っと、おこがましくも真面目に思った。
ささやかなナニカ。
作り手の時間。
いつもの時間。

職人のやめ時が難しい事は
寿司を握る父を想いながら理解している。

わたしは親孝行もろくに出来ず
自分の体調も気にしなくちゃいけないのだが

どんどん収縮傾向にある
ニホンのものづくりが気になる。

小さな力しかないけれど
延命の道を少しでも築きたい。
廻したい💫♻️

限りあるベテラン達の手仕事。
リスペクトをもって関わる。
晩年に寄り添った何か穏やかな時間。
私用と仕事の境界線を
グニャグニャに歪ませた
ただ好きな事をしているような時間。

そのくらいツクルと言う行為は
ヒトにとって大切だと思うから。。

つくる→産み出す

ツクレルヒトじゃなくても
その時間を見ていて欲しいから。

あぁ、いや、そんなんじゃなくて、
むしろ全部逆なんだよな。
そうやって愛して頂けている間に
前進しなきゃなと。
この道の続きを作らなきゃなと。


道すがら、夜桜を早々に。
綺麗だった。




WA装研究所ももたす

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