『MY藍さん』草木で重ね染め!緑になるかな? ️

寒い冬に吹く風も今日は少し暖か。陽だまりと青空の下はやっぱり草木染め日和♩
今回は草木染めの中でも重ね染めをしたので記録していこうと思います🌿

🔵➕🟡=🟢

🔵→藍に
🟡→クチナシの色を重ねて
緑に染められるか🟢⁉︎

と言うミッションが課せられました!ビシッ

果たして下染めが濃い青。
これでも緑色に染まるのでしょうか?
出会えるのでしょうか?👽

重ねる色の順番を逆で考えてみた時の方が
出来そうな気がしますがいかに。
そこが今回の挑戦です!
(🥺野口さん👨‍🚀)

という事で、やってみよう٩( ᐛ )و
早速準備☺️
準備だいすきです。
道具は何にしようかな〜っとか、
キッチンで好きな音楽をセット♩
太陽さんさん☀︎
ベランダの洗濯物は
大きく大きく揺れているꔛ

道具達

  • クチナシを煮出す鍋 (染める時もこの鍋使用)
  • クチナシさん
  • 藍に染まった紬糸さん(絹)
  • 水洗い用のボール(年季が自慢♩)

今回は少しだけ計画的に染めようかなと思い…
計量カップならぬ、計量付き小鍋を使おう!
(いつも味噌汁を作るやつ☺️染める事と生活を切り離さない感じがして好きな時間です🌿)
  • 藍の糸
  • 染料のクチナシ

この緑の重ね染めは
『MY藍さん』のミッションで
先生である草木染師の志村宏さんが
用意して下さったもの。

2021年初めの活動が緊急事態宣言により
メンバーと集合することが叶わず
自主学習用にと送って下さいました。

なので、今回は水量とかを
計測しながらやってみようかなと!
0.5ℓのお水です。
大鍋に移して一度水位を確認。

水位確認。

ちょっと低いかも。不安。

でもいいや!


いいや、と言ったのは、
お料理の味付けと一緒で、
薄め、少量、から始めるのは
大切かなと思ったからです。
それと同時に、漠然と染めるのは
意外と苦手なのでイメージの設定!

  • 何をどのくらい染めたいか
  • どんな緑(色)に染めたいか
この2点は宏先生からいつもお話しがあります。ものづくりをする手、職人さんならではのメッセージだと思います。
それでも一旦、いいや!としたのは
クチナシさんがどのようなもので、
どんな色なのかを
先ず知る必要があるなと考えました。
少なめの設定ならまだやり直しが効くかなと
思ったからです。

わたしにとっては、
クチナシさんも
重ね染めも
初めての事だからです☺️

失敗が怖いんじゃなくて
ちゃんと段取りをつけて
出来るのか出来ないのかを
知りたいからです。
水から入れてクチナシを煮出す!


最初は強火。
そしてタイマー⏲set30分。

イメージの設定!

重ねの緑のわたしのイメージ↓
1年を過ごし葉を落とした冬の草木が
ベランダにあります。
その根元に息吹く新しい芽。

まだオトナの緑にはほど遠いけど
気持ちの中ではもう立派だよ!と
根拠なき自信を盾に
むくむくと土を割り力強く地上へ出てきた
背丈もまだ小さい新しい緑。

そう言う緑がイメージです!

  • 力強さ
  • 明るさ
  • 薄くて優しい緑、じゃない緑!

そして藍の色の観察も🔵
見てください!
この脂の乗った働き盛りって感じの
立派な藍の色!

この待ち受けるしっかりとした藍の色は
まるでオトナ達の手のようです。
藍さんはクチナシさんに
お願いをしに行きます。

クチナシさん、クチナシさん。
今年も素敵な香りでしたこと!
そこで少し、
あなたのその輝夜かしい黄金色を
分けては頂けませんでしょうか。

クチナシさんはたっぷりと
自分の色を分けてあげました。

お礼を言われるほどじゃないわ。と
クチナシさんは言うでしょう。


一方、まだまだ未熟な緑くん。
(想像上では緑に染まっている!!w)
そんな事は何も知りません。
と言うか、
もうカンペキだ!とさえ
緑くんは思っているわけですから。

そうやって知らないうちに
みんなの中で育っていく緑くん。
明るくて、とても満ちています!

きっと藍さんは…
クチナシさんにお礼を言って!と
言うでしょう。

あ、スミマセン。


妄想がすぎました‼︎

色を言葉にしてみるって楽しいですね!
今回、藍が定めで(固定された色)。
クチナシは委ね(動く色)。

ストーリーを描くことが
どんな緑に出会いたいかに繋がる。

そして、目の前にある色(今回であれば藍)
をよく見る事も重要でしょう。
そこに色を重ねる訳ですからね!

そうでないと、
どんな黄色と出会いたいか
分からないからです。


後は祈ります!

自然が相手なので
後のことはお任せします♩
って言う事に自然となりますね。
(力量、腕前の関係も同時に有ますが)
さぁ、クチナシを入れたお鍋の水が
クツクツとしてきましたよ〜

ここで、火を中火にしてみた。
火加減の説明は無いので
今日は全部『やってみよう!』で
ございます!
宏先生はいつもそうです🌿
30分のタイマーが鳴ります⏰

鍋の中にクチナシの色が出てきた!!


やっぱり、水加減が少なすぎて
このままだと水がなくなる‼︎と
焦りました、ので、、、
水0.3ℓ追加!
タイマー再び30分set!

オー‼︎‼︎‼︎

黄色さんコンニチハ

ハジメマシテ!!!!


草木染めのにおいもお部屋に漂っています♪
料理とはまた違う草木染めのにおい♪
乾いた土埃、森林とかに漂う、渋くて落ち着くにおい、そして少し甘い香りもしました。
もう少し水を足して
染液の量を増そうとも思いましたが
やめました。

色が薄くなるのが心配だったからです。
この辺が絵の具などと少し違いますね。
目に見えない!

でも。少ないなとは思いました💧

工夫しましょう!

糸が浸ってくれる溜まりが欲しい訳なので
容器を鍋からボールに変更しました!
(当初は煮た鍋を使うとしていたんですが)

おー!出来た出来た!

クチナシさんの染液完成٩( ᐛ )و

ちなみに!


炊き出している間
やっていた準備があります!!

藍の糸を水につけとくことです。

こうする事によって色むらを防ぎます。
水を吸うまで糸は軽いので
水面から表面が出ちゃいます。
たまに様子を見て水になるべく浸るように
しました。

よーし、染めますよ!


水気を絞って!
糸なので軽くさばいて!
(さばく=くしを通してあげるような糸一本一本をばらつかせるイメージ)

絞った塊のまま糸を入れるのも
色ムラになる原因でしょうから
さばきは大事です!

エイッ!


アツアツの染液の中に一気に投入!
『一気に!』も
きっとポイントな気がしました。

染液の色が変わった!!

ボールの中で確実に何かが起きている!


変化の証拠ですね☆
それがつい楽しくて、
次に何をすれば良いのか
若干、頭がパニック!
ドキドキな中で
設定した緑色を思い出しながら...


あの緑にはならなそうだゾ‼︎

藍の色が強すぎるゾ‼︎

むしろ緑になるのか⁈



一度、糸を引き上げてみることにしました。


染液からズァーっと糸を出して
絞ってさばきます。

ん、緑じゃない‼︎

ショックでした。
しばらく考えます。。

少し黄色みがかってる‼︎‼︎

最初の藍の色とは違う‼︎

左)藍だけの染糸
右)クチナシを重ねた一染目の糸
そうです。
緑ではないけれど
クチナシさんの黄味が動いています。

ちなみにこちらは↓
一回目の染めを終えた後の染液です。
藍の青みが混ざっていますね〜
クチナシの染液は、
染め始めと染め終わりに
絹の端切れをひたして
色見本をとってみたりもしました。
1  染 目 ま と め  ✍️

一染目

  • 水→ 0.8ℓ(0.5+0.3)
  • 炊き出し時間→ 1h (30分+30分)水から
  • 火加減→ 強火、沸騰後中火へ

結果

  1. ロイヤルブルーから青緑の様な色になった。
  2. 少し黄色みがかっている。
  3. 緑ではない。


緑ではないけど
もう一回染料が炊き出せれば
もう少し緑に出来そう‼︎
٩( ᐛ )و

クチナシを炊き出して

もう一度黄色を重ねてみよう‼︎


こんな事があるので
手始めは水量少なめでよかったと…。

ですが、クチナシさんに
パワーが残っていますでしょうか…。


ニ染目の準備

水は0.5ℓ。

本当はもう少し水傘を増したいところですが
二染目をむかえるクチナシさんの
パワーを考えるとやはり少なめで。

なるべく濃い黄色をお願いします🙏



超ポジティブに考えて、
水量が少ないほど濃さを狙えるのでは🤔


これがもし基本になるなら、
濃く染めたい場合は
少ない材料でも水量を少なくして炊き出し
染める回数を重ねるのが
いいのではないかと考えました。


やはり炊き出しの水量は草木染めにおいて
とても重要な気がします。

でも、もしかすると
染める行為だけに注力しすぎ。
考えすぎと言われるかもしれません。


志村のお染めの中では
糸のこと、糸の気持ち、を
考えている場面があります。

とは言え、経験不足。
糸の気持ちより緑にしたい気持ち😅


火加減は、はじめと同じく。
タイマーセットも30分。

二染目の炊き出しは
宏先生のメッセージを参考に
実を潰しました!!!

へー、種はこんな感じなんだ‼︎
🍅トマトみたいだ。
あと、ハマナスの実とかも思い出す。

金網まで染められてると言う事実が
なかなか期待できそうですね!

ニ染目の炊き出し完了‼︎


先ほどの糸を再び一気に投入‼︎
この時は、手順に慣れてきて
沸騰直後のアツアツ染液です!!


見本染めの裂の黄色さ‼︎↓

期待!


っと、その時でした!
染液が熱くて熱くてあたふたしながら
菜箸で糸を持ち上げた瞬間!!


緑!?!



素早く絞って
自然光のお日さまが照るベランダへ走り
確認を急ぎます。

やはり緑!!


すごい‼︎

できたよー!!
重ね染めの緑ができたー!!
\(^-^)/


(イメージした緑にはなりませんでしたね!)
イメージしていた緑にはなりませんでしたが
紛れもない緑色!!

この頃、日が暮れるギリギリでした。
慣れないととてもじゃないけど
かせ(糸の束)1つでも
こんな状況でして、、、

でも、とてもよく晴れた1日で
自然の恵みに胸いっぱいになりました。

胸いっぱい。

それが草木染めの1番の醍醐味なのかなと。
夕日に掲げながら静かに感謝していました。
重 ね 染 め ま と め ✍️
左)藍だけの染糸
中)クチナシを重ねた一染目の糸
右)クチナシを重ねたニ染目の糸

総合

  • 水→ 1.3ℓ(0.5+0.3+0.5)
  • 炊き出し時間→ 1.5h (30分+30分+30分)(水から火を入れて、実も潰す)

結果

  • 深みのある緑になった。
(イメージした緑にはならなかった。)

感想✍️

  • 中々イメージした緑にするにはむずかしく重ね染めは重ねられる方の色のことも考えて染める必要があるんだなと思った。

  • 時間はかかったけれど、あんなに濃い藍でも緑になった事は予想外でビックリした。

  • モノを染める前の染液の色と、染めた後の染液の色を絹の裂を染めてとってみたけど、比較が面白いと思った。(クチナシさんの移動跡みたいな感じです♪)色って本当に移りゆくモノなんだなというか...。

  • 今回は水の量を少なくして、染める回数を増やせれば少ない材料でも一染一染たくさんのキイロ=濃いキイロを染められると言う気がしたが、最初からある程度の水量で同じように染めてもこの深い緑になったのか疑問が残った。

  • ↑これ関してはMY藍さんメンバーの他のみんながどんな緑に出会ってどんなやり方をしたかを聞いてみれば分かりそうなので、チームで共有できるのはありがたいし楽しいなと再確認した☆

  • 楽しかった!家で藍と暮らすことや染めをする事は、あらかじめ染められた物を買うのとはまた違った豊かさと出会えるから、そこに1回でも触れてワクワクした人は、例えばずっと共生する事を目指さなくても良くて、触れた時点で心の栄養が増えてるし、先ずは栄養を取り込む事が素晴らしいんだと感じた。そうすれば、種植えはどんどん完了していくので、またいつか思い立って水くれをしてあげれば、いつでもその種(心)は育ってくれるのだろうなと思った。

  • 草木染めは素敵だ☆
藍の紬糸、水、触ると手が藍色になる!
肌色と藍色の重ね染めデス☺️なんて…
眼鏡にクチナシさんのキイロが跳ねて
一生懸命の勲章です🎖なんて…
個人的には実はとても好きな緑。
着物のカタチを想像してみるのもイイ👘
実は一染目、ニ染目の余った染液は捨てずに、最後合わせて自分のエコバッグを染めた。その模様はまた次のブログで書いています。


🌏
最後までお読み頂き
感謝します🐈


WA装研究所ももたす

つくり変えながら楽しむ日本文化。 \\ 文化的に暮らそう!//は、 和装研究所MOMOTUSのモットーです。